あなたへのエール - 1/2

『和泉一織くん、こんばんは。今日は一織くんにお礼が言いたくて、この手紙を書いています。
 私は、勉強が得意です。どの教科でも、先生の説明を聞いていればだいたいわかるので、塾とか行かなくてもいい成績を取れてしまいます。
 スポーツも、すごくできるわけじゃないけど、運動部じゃないわりにはできます。たぶん、コツやルールを覚えるのが、人より得意なんだと思います。
 あと、自分ではそんなつもりはないんですけど、真面目だと言われることが多いです。ルールを破るのは苦手だし、先生に怒られたら、ちゃんとしようって思います。
 そういう私なので、学校では、ちょっと居心地が悪いです。できないって言うとイヤミっぽいし、できたよって言うと、自慢っぽいって言われちゃう。先生によく怒られる子のほうが、格好いいって目で見られて、真面目ちゃんの私は、つまんないって言われます。
 仲良くしてくれる友だちはいるんだけど、成績とかの話はやっぱりしにくいです。
 でも、IDOLiSH7が有名になって、一織くんのこと好きな子がたくさん増えて、そうしたら、なんだか、私の学校生活も、ちょっといい感じになってきました。
 だって、一織くんはグループ最年少なのに、なんでもうまくできて、頭が良くて、真面目で、ときどき不真面目なみんなのことを怒ってたりして、そのことをメンバーにいじられることもあるけど、それでもIDOLiSH7はみんな仲良しだし、メンバーのみんなが、一織くんのすごいところをすごいって思ってるのが、わかるから。
 真面目な優等生キャラつまんないね、みたいなことを言われても、もうこう言えます。「一織くんにも同じこと言える?」って。
 もちろん一織くんは顔もめちゃくちゃきれいで、スタイルも良くて……、私なんかとは違うけど……、でも、勝手だけど、一織くんは私の味方だよって、なんか思えます。一織くんがいてくれて嬉しいです。
 一織くん、ありがとう。一織くんが、私の明日を、晴れ渡らせてくれました。
 お誕生日おめでとうございます。素敵な明日が来ますように。』